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翡翠館 庭園

デザインを替えてみました。少しは読みやすくなったかも。前のデザインの方が雰囲気はよかったんですが…… イギリスのロマンス小説の作家、ベティー・ニールズの紹介をしていきます。独断と偏見と妄想にもとづくブログです。どうかご容赦を……。
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せつない秋


せつない秋 原題:Tangled Autumn 初版:1977
ヒロイン:サファー・デヴェニッシュ(看護師)
ヒーロー:ロルフ・ファン・ドイレン(医師、オランダ人)
 
これは、確か私がニールズの作品で2番目に読んだ本だったと思います。この頃は特にベティー・ニールズの作品にこだわっていた訳ではないので、ただ単にハーレクインの中の1冊という感覚で買いました。
 
ヒロインのサファーはロンドンの病院で婦人外科病棟の師長をしていましたが、恋人のアンドルーとの恋に破れ、医者である伯父にスコットランドである婦人の専属看護師にならないかと持ちかけられ、それに飛びつきます。ところが、現地へ赴く途中でガス欠で車が止まってしまい立ち往生していると通りがかりの男性が助けてくれるのですが、彼の態度の横柄さに腹を立てるサファー。実は彼はサファーが看護することになっている婦人の息子で、医者で、オランダ人で、男爵であるロルフだったのです。
 
この作品は原題が示すとおり、かなりもつれています。お互いに愛し合っているのにもかかわらず、ロルフはサファーが昔の恋人アンドルーを忘れられないでいると思っているし、サファーはロルフに嫌われていると思っているし、ヒーローの妹アントニアは、アンドルーに熱を上げるし……。とにかく意思の疎通があるんだかないんだか、二人の会話を読んでいると、何でこうなるの?と首を傾げたくなります。まあ、最初の出会いでつまずいてしまったことが原因なんですけど。それと、タイミングの問題かな?
 
ニールズの作品では美人のヒロインと、平凡な顔立ちのヒロインがだいたい半々くらいの割合で登場しますが、美人のヒロインでも、それを鼻に掛けたり、自信満々に迫っていくヒロインはまずいないですね。どんなに美人でも、ヒーローに愛されているという確信が持てなくて悶々とする、というパターンがほとんどです。これは、ニールズがそういうヒロインに固執しているからなのか(私もそういうヒロインが好きです)、それとも、実際にどんなに美しくても恋をすると不安になるものだからなのか……。美人になったことがないのでよくわかりません。でも、サファーも明らかに美人だけどロルフに対しては全く自信が持てない。
 
実は、この作品はあまり読み返すことのない作品でした。つまり、それほど気に入った作品ではないということです。全体の8割~9割はよかったんだけど、最後の方でサファーとアンドルーの仲を誤解して嫉妬したロルフが、サファーを自分の家から追い出すシーンがあって、その様子があまりにも冷酷で……。私はヒロインがヒーローに酷い仕打ちをされるという話が苦手、というか、好きではありません。だからしばらくずっとお蔵入りだったんですが、先日読み返してみて、ロルフの心情がわかっている分、それほど酷い話ではなかったかも、と思わなくもないかなと思いました(すごくあやふやですが)。
 
どんなにもつれていても、最後には丸く収まる、そしてこれから先もずっとこの2人は幸せに暮らすだろうと思わせてくれたラストシーンがあればこそ、救われるお話なのでした。
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HN:
Mrs Green
年齢:
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性別:
非公開
誕生日:
1965/07/23
職業:
主婦
趣味:
ありすぎて書ません
自己紹介:
夫と子供2人の専業主婦です。
宮崎生まれで、現在沖縄に住んでいます。
青い海も好きですが、それよりふるさとの緑の山々が恋しい……。
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