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翡翠館 庭園

デザインを替えてみました。少しは読みやすくなったかも。前のデザインの方が雰囲気はよかったんですが…… イギリスのロマンス小説の作家、ベティー・ニールズの紹介をしていきます。独断と偏見と妄想にもとづくブログです。どうかご容赦を……。
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Visiting Consultant

Visiting Consultant(邦訳されているかどうかは不明)    初版:1969

ヒロイン:Sophia Greenslade(看護師)
ヒーロー:Maximillan Oosterweld(医師、オランダ人)
  
    うーん。こういった話が好きかどうかは、個人の好みによるところですが、私はこの作品のヒロインに一言言いたい。「人の話は聞け!」
 
Sophiaの気持ちはわからないでもないんです。美人でもない自分が、Maximillanのようなハンサムで地位も名誉も財産もある独身男性に好意を持たれるなんてことは、よほどの楽天家でない限りまず信じられない。おまけに、Maximillanに要請されてオランダに行ってみれば、着いた早々ゴージャスな美人が親しげにMaximillanと話すところを見せ付けられるわ、その上同僚の看護師からも2人の関係は親密なものだと聞かされるわ……。そんな状況では「ええ、わかりましたよ、わかってますよ!」と、それ以上耳を塞ぎたくなるのもわかります。
 
でも、Maximillanがせっかく話があるといっているのだから、せめて落ち着いて聞いてあげて。聞くだけでいいから。聞かなかったばかりに彼を激怒させ、その後で真相を知るという惨めなことになったのです……。
 
この作品はペーパーバックで読みました。邦訳されているものだったら辛いシーンはばーっと読み飛ばすんですが、それも出来ずに、胃が痛くなる思いでちっくりちっくり読んでいきましたよ。ああ、私の方が辛かった。最後、別れる間際でSophiaがMaximillanに告白する場面ではぼろぼろ泣いたし。
 
Sophiaには実は一言だけではなくいろいろ言いたいのですが、作品自体はそんなに嫌いではないんです。Maximillanが美女と親しく付き合っていなければならなかった理由というのが切ない話で、こんな事情じゃ、彼を責める訳にはいかんよなあ……と。
 
それに、この作品にはニールズの処女作「赤毛のアデレイド」の主人公たちが、Maximillanの友人夫妻という形で登場します。ニールズの作品では時々こういうことがあるのですが、それを探すのも楽しみの一つです。
 
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HN:
Mrs Green
年齢:
58
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性別:
非公開
誕生日:
1965/07/23
職業:
主婦
趣味:
ありすぎて書ません
自己紹介:
夫と子供2人の専業主婦です。
宮崎生まれで、現在沖縄に住んでいます。
青い海も好きですが、それよりふるさとの緑の山々が恋しい……。
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