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翡翠館 庭園

デザインを替えてみました。少しは読みやすくなったかも。前のデザインの方が雰囲気はよかったんですが…… イギリスのロマンス小説の作家、ベティー・ニールズの紹介をしていきます。独断と偏見と妄想にもとづくブログです。どうかご容赦を……。
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ドクターは御曹子

ドクターは御曹子 原題:Philomena’s Miracle 初版:1978年

ヒロイン:フィロメナ・パーソンズ(看護師) 
ヒーロー:ワーレ・ファン・デル・タックス(医師・オランダ人)

 まずはタイトルから突っ込みを入れてみましょう。「ドクターは御曹子」って、ニールズの作品で御曹子じゃないヒーローなんかいましたか?このタイトル、ニールズのどの作品に付けてもOKですね。でも、実際にワーレはお城に住んでいたので、それを強調したかったタイトルなのかもしれません。

 この作品はスイート度がかなり高い……。実はワーレがフィロメナ(フィリー)にベタ惚れなんです。いや、ニールズの作品では結局はヒーローがヒロインにベタ惚れっていう話がほとんどなんですけど。ワーレは作品の前半まではフィリーに対する恋心を隠してますが、後半を過ぎたあたりから隠さなくなり、オープンになり、プロポーズまでしてしまう。「とりあえず結婚」(愛しあっていなくても、お互い好意を持っているのだからとりあえず結婚しよう、というパターンを私はこう呼んでます)でもないのに、プロポーズが話の途中(とはいっても後半の方ですが)に出てくるという、ニールズの作品にしては珍しいパターンです。

 ワーレのように地位も財産も能力もあってハンサムな男性にここまで言われたら幸せだよなーって、ため息が出るような台詞が満載です。

 フィリーも「美人ではない」という設定のヒロインにしては卑屈にならずに目いっぱい努力するタイプで、とても好感が持てました。ワーレに振り向いてもらいたくて、何着ものドレスを買い、化粧法を考え、有名な美容院で髪をカットしてもらう。そこまでやっても気が付いてもらえないとなると落ち込んで、でも、やっぱりあきらめないという不屈の精神の持ち主です。素晴らしいですその性格。

 恋のライバルも出てきますが、問題だったのはライバルではなく、実はその母親と、フィリーの継母&その娘たちだったというオチ(?)でした。
 SweetでLovely そんな作品です。

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性別:
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1965/07/23
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自己紹介:
夫と子供2人の専業主婦です。
宮崎生まれで、現在沖縄に住んでいます。
青い海も好きですが、それよりふるさとの緑の山々が恋しい……。
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