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翡翠館 庭園

デザインを替えてみました。少しは読みやすくなったかも。前のデザインの方が雰囲気はよかったんですが…… イギリスのロマンス小説の作家、ベティー・ニールズの紹介をしていきます。独断と偏見と妄想にもとづくブログです。どうかご容赦を……。
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ドクターにキスを

ドクターにキスを 原題:An Ordinary Girl 初版:2001年
 
ヒロイン:フィリー・セルビー(家事手伝い)
ヒーロー:ジェームズ・フォーサイス(医師,イギリス人)
 
 最初に出版されたのが2001年ということです。つまり、ベティ・ニールズの亡くなった年……。他にも2001年に出版された本があったので、彼女は亡くなる直前まで小説を書いていたのかなあと、ちょっと驚きです。確か亡くなった時は90歳くらいだったはずなので、その点でも驚きなんですが……。
 
 この作品は他の2人の作家と一緒にコラボ的に出版された本の中の1作品で、他のニールズの作品よりもちょっと短いんですが、これまでの作品のニールズ的要素をふんだんに盛り込まれていて、小作品だけど今までの作品の集大成(といったら大げさですが)というか、典型そのままという感じのお話です。
 
 ヒーローはもちろん、医師でハンサムお金持ち。おまけに美人で意地悪な婚約者がいる。ヒロインは決して美人ではないが、気立てがよく、牧師の父、優しい母、美人の妹たち(4人)に囲まれて田舎暮らしに満足している。ある日、道に迷ったジェームズが通りかかったフィリーに道を尋ねたことがきっかけで2人は出会います。そのあとも神の導きのように偶然の出会いを繰り返していくうちに、ジェームズは自分が間違っていた事に気が付いていきます。そう、シビルと婚約した事です。
 
 ヒーローに婚約者がいる場合、ヒロインと恋に落ちたヒーローが、どうやって婚約者と婚約を解消するか、という問題からはどうしても逃れられません。ニールズの作品では偶然、婚約者の不貞が暴露され、めでたく婚約が解消されるというパターンが多いのですが、晩年の作品では、ヒーローが潔く自分から婚約解消を言い出すパターンが幾つか出てきます。「片思いの日々」のヘンリーもそうでしたし、この作品のジェームズもそうです。最も、彼の場合、解消を言い出そうとするたびに、それを察知したシビルに邪魔をされ続けてしまいますけどね。
 でも、シビルはジェームズを逃したくない一心で(愛しているからではなく、お金のために)策を弄しすぎて自滅……。結果的には目出度し目出度しなのでした。
 
 
 なにぶん、作品として短すぎて、もうちょっとじっくりと書いてもらいたかったなあと思わずにはいられませんが、それでも、しっかりニールズワールドを堪能できる作品です。
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HN:
Mrs Green
年齢:
58
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性別:
非公開
誕生日:
1965/07/23
職業:
主婦
趣味:
ありすぎて書ません
自己紹介:
夫と子供2人の専業主婦です。
宮崎生まれで、現在沖縄に住んでいます。
青い海も好きですが、それよりふるさとの緑の山々が恋しい……。
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