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翡翠館 庭園

デザインを替えてみました。少しは読みやすくなったかも。前のデザインの方が雰囲気はよかったんですが…… イギリスのロマンス小説の作家、ベティー・ニールズの紹介をしていきます。独断と偏見と妄想にもとづくブログです。どうかご容赦を……。
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あなたのいる食卓

あなたのいる食卓 原題:A Gentle Awakening 初版:1987
 
ヒロイン:フロリナ・ペイン(コック)
ヒーロー:ウィリアム・セドレー(医師、イギリス人)
 
 ニールズの作品は大好きな私ですが、どうしても読めないテーマの話(「とりあえず結婚もの」で、これについてはそのうち書きたいと思います)もあるし、読み終わってから「……?」という話もあります。今回はそんな、とてもちぐはぐな印象を持った作品についてです。
 
 まず、この作品で一番目を引いたのは、ヒロインの恋敵、つまりヒーローの婚約者、ワンダ・フォーテスキューの性格の悪さです。もう、憚る事のない毒舌(しかも、悪意に満ちた)家で、傲慢で、意地悪……。ヒロインの恋敵は性格が悪いと相場が決まってますが、それにしたって……と、思うくらい、今まで読んだニールズの作品の中では、彼女の性格の悪さはピカ一です。作品の中でヒロインのフロリナが、あまりのワンダの酷い言葉と、それに加えて平手打ちを食らわせられたことに腹を立てて彼女の頭からレモネードを浴びせかけるシーンがありますが、これはフロリナが気性の激しい女性だからではなく(彼女は控えめで優しい女性です、もちろん)、それほどワンダが酷い女性だからです。
 
 で、ヒーローのウィリアム様(作中では、フロリナが彼の家のコックをしてることもあってそう言う呼び名ででてきます)は、子煩悩で(ウィリアム様は結婚歴があり、ポーリンという名の可愛い娘がいます)、それに優しくて気がきく男性です。ポーリンと家政婦をしているナニーがはしかになって倒れた時、フロリナの孤軍奮闘振りを知った彼は、フロリナの代わりにいろんな家事を買って出てくれます。本当にやさしー男性なのですが、何で、ワンダなんかと婚約したの?しかも、ワンダの傍若無人の言動を見ても平然としてるし。わからないー。おまけに、彼の元の妻は、夫がありながら他の男性と遊びまわっていたというこれまたとんでもない女で、一度ならず二度までも、何でそう言う女に引っかかるんだろう。偉いお医者様なのに(あ、関係ないか)
 
 もっとわからないのは、フロリナと結婚することに決めたウィリアム様は、ロンドンの家でフロリナと生活するために(彼はロンドンで働いていて、生活の基盤はロンドンなのですが)、ポーリンを寄宿学校へ行かし、週末だけ家族3人で生活することにします。ちょっと待て、何でフロリナと結婚するからって言って、ポーリンを寄宿学校に追い払わないといけないの?家族3人、ロンドンの家で暮らせばいいじゃない。確かに、彼が田舎のウィール・ハウスを買ったのは、娘を田舎で育てたかったからですが、娘を田舎で育てるためなら(しかも、寄宿学校に入る段階で、もうウィール・ハウスには週のうち2日しか住めなくなるし)あんなに懐いていたフロリナと引き剥がすのも厭わないってことですか?わからないー!
 
 私が一番不可解に感じたのは、最後のポーリンの件ですが、それにしたって、ウィリアム様、やることがわからなさすぎです。
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HN:
Mrs Green
年齢:
58
HP:
性別:
非公開
誕生日:
1965/07/23
職業:
主婦
趣味:
ありすぎて書ません
自己紹介:
夫と子供2人の専業主婦です。
宮崎生まれで、現在沖縄に住んでいます。
青い海も好きですが、それよりふるさとの緑の山々が恋しい……。
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