翡翠館 庭園
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愛は深く静かに
愛は深く静かに 原題:The Quiet Professor、初版1992年
ヒロイン:メガン・ロドナー(看護師)
ヒーロー:ヤケ・ファン・ベルフェルト(医師、オランダ人)
これは結構好きな話です。5回くらいは読み返しているはず(私の好きな作品の度合いは読み返した回数でわかります)。
話の筋は、「ヒロインには婚約者がいる」→「その婚約者との破局を迎える」→「かねてからヒロインを好きだったヒーローが、ヒロインの心の傷を癒し、かつ、彼女の心を射止める」というパターンで、これとよく似た話に「幻のフィアンセ」「めぐる季節の贈り物」があります。この3作品、ヒロインがみんな美人で、背が高く、ヒーローとは勤務する病院で医師と看護師という関係というところまで同じという、本当に似てるんですが、「幻のフィアンセ」はヒーローが結婚歴があって、子供がいるというところが、「めぐる季節の――」はヒロインの元婚約者がとんでもなくひどい奴だったというところが(この作品の元婚約者はそれほどひどい人ではないのです)違います。あとは、大体一緒かなあ……。ただ、ほとんど同じ話にもかかわらず、私のお気に入り度合いで言えば、どうしても「幻の――」や「めぐる――」の方に軍配が上がってしまうのは、ヒーローのヒロインに対するかかわり方のちょっとした違いのせいかなあと思います。
いや、ヤケは素敵なヒーローですよ。原題の通り、病院内では無口でとっつきにくい教授として見られていても、本当は優しくて、ヒロインのためならどんな苦労も厭わない(ただ、それをヒロインに悟られないようにしてますが)。元婚約者のためを思って自分から身を引いたにも係わらず、ずっと彼のことを引きずってめそめそしているメガンに、「仕事をやめて環境を変えてみては」とオランダの孤児院で働くことを勧めた上、彼女が可能な限りスムーズに仕事を辞められるようにヤケは「多くの時間を割き、考えをめぐらせ、根回しをし」準備を整えます。自分の答えたくない質問は無視したり、あくまで自分の考えたことを押し通そうとするところはあっても、それはそれで頼もしい……。
ただ、そうして、無理やり(?)オランダにつれてきたメガンに対して、突き放すような態度を取ってしまうヤケにちょっと引っかかるんです。ヤケとしてみれば、メガンの環境を変えるにしたって、自分の目の届く所に置いておきたいと思うと言うのは理解できますが、だったら、もっと優しくしてやれば? このままでは、メガンが可哀想だ……。後半はそんな思いで読んでました。でも、まあ、彼としても、歳の差のことを考えたりして(と言っても、多分10歳くらいしか違わないはず)、苦悩はしてたみたいですが。
余談ですが、ニールズの作品は2000年位から「ハーレクイン・イマージュ」として出版されていますが、それ以前は「ハーレクイン・ロマンス」でした。で、「ハーレクイン・ロマンス」の表紙は以前はイラストだったんですね。で、この作品の表紙を飾るヒーローとヒロインのイラストは、本当に作品のイメージどおりだなあと思っています。
宮崎生まれで、現在沖縄に住んでいます。
青い海も好きですが、それよりふるさとの緑の山々が恋しい……。