翡翠館 庭園
デザインを替えてみました。少しは読みやすくなったかも。前のデザインの方が雰囲気はよかったんですが……
イギリスのロマンス小説の作家、ベティー・ニールズの紹介をしていきます。独断と偏見と妄想にもとづくブログです。どうかご容赦を……。
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小さな愛の願い
小さな愛の願い 原題:Only By Chance 初版:1996年
ヘンリエッタは幼い時に両親をなくし、祖父母に育てられましたが、彼女が6歳になろうとするとき、祖母が亡くなり、彼女のことを面倒みきれなくなった祖父によって孤児院に入れられます。孤児院は18歳までしかいられないところですが、その後3年ほど、子供たちに勉強を教えながらとどまっていましたが、孤児院の所長が代わった時に孤児院を追い出されて以来、ずっと一人で細々と暮らしていました。
仕事を2つ同時に失い、おまけに入院している間に住んでいたアパートまで他人に貸し出されてしまい、住むところも無くなったヘンリエッタに、彼女が勤めいていた病院の医師、アダムが救いの手を差し伸べます。彼の知り合いがマナーハウスの公開の日数を増やすためにスタッフの増員が必要になったという話を聞き、アダムはヘンリエッタを紹介したのです。
報われないと知りつつ、一人の人に思いを寄せるとか、彼以上の人はこの世にいないと考えることは、現実的に考えれば馬鹿げてる、と思うのです。人の心は移ろうものだし、この先もっと素敵な男性に出会えるかもしれない。でも、恋をしている時って、そういうものなんですよね。ニールズのヒロインたちは大抵そうなんですが、自分がヒーローと結ばれる可能性はないと知りつつも、ヒーローの幸せを願うのです。彼が結婚する相手が、どうか彼をちゃんと世話して愛してあげて欲しい……。ニールズの作品の中によく出てくる格言で「恋と戦争は手段を選ばない」というのがありますが、どんな手を使ってでも相手と結婚しようと頑張るヒロインの恋敵たちは、結局のところヒーローを愛しているわけではないのです。もし、本人がそう思っていてもそれは間違い。本当の愛とは、心の底から相手の幸せを願うことなのではないかと思うのですけどね……。もっとも、ニールズはいつでも、その、ヒーローの幸せを、ヒロインが実現させてくれるように計らってくれます。だからこそのロマンス小説です。
ヒロイン:ヘンリエッタ・クーパー(マナーハウスガイド)
ヒーロー:アダム・ロス=ピット(医師、イギリス人)
この話も好きな話です。以前「誰が一番貧乏か」というタイトルで書いた時に、多分この作品のヒロインが一番貧乏なのでは、と書きました。後で色々な作品を読み返してみて、彼女と同じように貧乏なヒロインはたくさんいるということに気が付きましたが、それでも、このヘンリエッタが貧乏であることは間違いないと思います。
ヘンリエッタは幼い時に両親をなくし、祖父母に育てられましたが、彼女が6歳になろうとするとき、祖母が亡くなり、彼女のことを面倒みきれなくなった祖父によって孤児院に入れられます。孤児院は18歳までしかいられないところですが、その後3年ほど、子供たちに勉強を教えながらとどまっていましたが、孤児院の所長が代わった時に孤児院を追い出されて以来、ずっと一人で細々と暮らしていました。
仕事は2つ掛け持ちしていますが、そのどちらも正規雇用ではなく、いつ首になってもおかしくない不安定なもので(実際、ひどい流感にかかった時に二つとも解雇されてしまいます)収入も僅かなのに、希望を失わず、明るく健気に生きている姿に、ほとんど涙……。
仕事を2つ同時に失い、おまけに入院している間に住んでいたアパートまで他人に貸し出されてしまい、住むところも無くなったヘンリエッタに、彼女が勤めいていた病院の医師、アダムが救いの手を差し伸べます。彼の知り合いがマナーハウスの公開の日数を増やすためにスタッフの増員が必要になったという話を聞き、アダムはヘンリエッタを紹介したのです。
それ以降、ヘンリエッタの生活は今までとは全く違ったもの(かなりよい方向に)になり、ヘンリエッタは忙しく働きながら充実した毎日を送ることになりますが、心情的にはかなり色々あるのです。
まず、全くつりあわないとわかっていながらアダムに恋をする。自分の雇い主、サー・ピーターの甥のマイクがちょっかいを出してくる。アダムと結婚しようと狙っているはデオドラは美人だけど超我儘で高飛車。アダムは資産家で立派な家を二つも持ち、医学会でも高く評価されて、おまけにハンサム。お金も身寄りも専門的な技術も何も持っていないヘンリエッタは、彼に恋をしていると認識した瞬間に彼のことを諦めます。「もちろんこれは秘密にしなければならない。なんとか工夫して彼に会わないようにする必要がある」と言うわけで、彼とのささやかな思いを胸に生きていこうとするわけです。泣けるんですよね。こんな女の子見てると……。
休暇でマッティという老婦人の家を訪ねたとき(これもアダムの計らいなのですが)近くの牧師館の息子デヴィッドと知り合いになり、マナーハウスに戻ってきてから、彼からまた会いたいという手紙を貰います。ヘンリエッタは、アダムは手の届かない存在なので、デヴィッドと付き合ってみようかとそのときは考えますが、夜になるとそれではいけないと思うのです。「それではデヴィッドに失礼だし、アダムに取って代わることは誰にも出来ない」そして、猫のディケンズに話しかけます。「私、オールドミスになるからね」
報われないと知りつつ、一人の人に思いを寄せるとか、彼以上の人はこの世にいないと考えることは、現実的に考えれば馬鹿げてる、と思うのです。人の心は移ろうものだし、この先もっと素敵な男性に出会えるかもしれない。でも、恋をしている時って、そういうものなんですよね。ニールズのヒロインたちは大抵そうなんですが、自分がヒーローと結ばれる可能性はないと知りつつも、ヒーローの幸せを願うのです。彼が結婚する相手が、どうか彼をちゃんと世話して愛してあげて欲しい……。ニールズの作品の中によく出てくる格言で「恋と戦争は手段を選ばない」というのがありますが、どんな手を使ってでも相手と結婚しようと頑張るヒロインの恋敵たちは、結局のところヒーローを愛しているわけではないのです。もし、本人がそう思っていてもそれは間違い。本当の愛とは、心の底から相手の幸せを願うことなのではないかと思うのですけどね……。もっとも、ニールズはいつでも、その、ヒーローの幸せを、ヒロインが実現させてくれるように計らってくれます。だからこそのロマンス小説です。
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HN:
Mrs Green
年齢:
60
HP:
性別:
非公開
誕生日:
1965/07/23
職業:
主婦
趣味:
ありすぎて書ません
自己紹介:
夫と子供2人の専業主婦です。
宮崎生まれで、現在沖縄に住んでいます。
青い海も好きですが、それよりふるさとの緑の山々が恋しい……。
宮崎生まれで、現在沖縄に住んでいます。
青い海も好きですが、それよりふるさとの緑の山々が恋しい……。
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